トランスファガラシャンとトランスアルピナの概要
トランスファガラシャン(Transfăgărășan、国道DN7C)は、ファガラシュ山脈を南から北へ越える道路です。山岳道路はクルテア・デ・アルジェシュ(Curtea de Argeș)の先から始まり、ポエナリ城塞とヴィドラル・ダムを過ぎて、バレア湖(Bâlea Lac)まで上り、シビウ近くのカルツィショアラ(Cârțișoara)へ下ります。クルテア・デ・アルジェシュからカルツィショアラまでは、約115kmの山道です。
トランスアルピナ(Transalpina、国道DN67C)は、ゴルジュ県のノヴァチ(Novaci)とアルバ県のセベシュ(Sebeș)を、リゾート地ランカ(Rânca)とオバルシア・ロトルルイ(Obârșia Lotrului)を越えて結んでいます。ノヴァチからセベシュまでは約135kmです。
どちらもCNAIRが管理する国道で、ヘアピンカーブが多く、標高の高い区間が長く続き、天候が急変することがあります。
| 知っておきたいこと | トランスファガラシャン | トランスアルピナ |
|---|---|---|
| 国道 | DN7C | DN67C |
| 山岳ルート | クルテア・デ・アルジェシュ~ヴィドラル・ダム~バレア湖~カルツィショアラ | ノヴァチ~ランカ~オバルシア・ロトルルイ~セベシュ |
| おおよその長さ | 115km | 135km |
| 寒い季節に閉鎖される区間 | ピスク・ネグル(アルジェシュ県)~バレア・カスカダ(シビウ県) | ランカ~クルパト |
| 給油できる場所 | クルテア・デ・アルジェシュ(南)、カルツィショアラ(北) | ノヴァチ(南)、セベシュまたはシュガグ(北) |
| 最も近い受け取り場所 | ブカレスト:クルテア・デ・アルジェシュまで約160km | クルジュ=ナポカ:セベシュまで約125km |
通行できる時期
- シーズン。 標高の高い区間は寒い季節に閉鎖されます。トランスファガラシャンはピスク・ネグル(Piscu Negru)~バレア・カスカダ(Bâlea Cascadă)間、トランスアルピナはランカ~クルパト(Curpăt)間です。CNAIRは、大雪、吹雪、雪崩、落石、地すべり、霧、ブラックアイスバーンの危険があるため、これらの区間を閉鎖します。
- 日付。 閉鎖と再開は毎年CNAIRのプレスリリースで発表されます。たとえば、2025年10月20日に両区間が閉鎖され、トランスファガラシャンは2026年6月12日に再開しました。公式発表が出るまでは、特定の日付を前提に旅行を計画しないでください。
- 1日の通行時間。 通行可能な期間でも、決められた時間帯しか通行できないことがあります。2026年の再開後、トランスファガラシャンの標高の高い区間は7:00~21:00に通行できました。トランスアルピナのランカ~オバルシア・ロトルルイ間については、標高1,500mを超える地点での雨、みぞれ、雪のため、2026年9月26日から毎日9:00~18:00のみ通行できるとCNAIRが発表しました。
- 一時的な通行止め。 悪天候の際は、ハイシーズンでも、安全に走れるようになるまでCNAIRが道路を閉鎖します。スポーツイベントのために閉鎖されることもあり、たとえば2026年9月5日には、トランスファガラシャンのヴィドラル・ダム~バレア湖間が7:00~18:00に通行止めになりました。
- シーズンオフ。 クルテア・デ・アルジェシュからヴィドラル・ダムまでの道路と、ノヴァチからランカまでの道路は、季節閉鎖の対象外です。それでも冬には一時的に閉鎖されることがあります。2019年1月には、大雪と吹雪の後、ノヴァチ~ランカ区間が閉鎖され、そこで足止めされた車は除雪車の先導のもと、四輪駆動車かスノーチェーンを装着した車に限って移動できました。
- 出発前に、CNAIRのプレスリリース、CNAIRの道路情報プラットフォーム、またはルーマニア警察のInfotraficの交通情報を確認してください(いずれもルーマニア語)。CNAIRの指令センターでも電話(021 9360、ルーマニアの番号)で案内しています。
閉鎖区間には標識があります。遮断機の先へは絶対に進まないでください。レンタカー会社のレンタル条件でも、一般交通が閉鎖された道路の走行は認められていません。
アクセス:ブカレスト、ピテシュティ、シビウ、クルジュ=ナポカからの距離
| ルート | おおよその距離 | 主な道路 |
|---|---|---|
| ブカレスト → クルテア・デ・アルジェシュ | 160km | 高速道路A1 |
| オトペニ空港 → クルテア・デ・アルジェシュ | 165km | ブカレスト環状道路、その後A1 |
| ブカレスト → ヴィドラル・ダム | 190km | A1、その後DN7C |
| ブカレスト → バレア湖(南から) | 240km | A1、その後DN7C |
| ピテシュティ → バレア湖 | 120km | A1、その後DN7C |
| シビウ → バレア湖(北から) | 80km | DN1でファガラシュ方面へ、カルツィショアラからDN7C |
| ブカレスト → ノヴァチ/ランカ | 270~290km | A1、その後ラムニク・ヴルチャとホレズ経由 |
| シビウ → オバルシア・ロトルルイ | 120km | A1でセベシュへ、その後DN67C |
| クルジュ=ナポカ → セベシュ | 125km | 高速道路A3とA10 |
距離はOpenStreetMapのデータで計算し、端数を丸めています。山岳道路では高速道路よりはるかにゆっくり走ることになります。ブカレストからシビウまで約325kmのトランスファガラシャン越えは、休憩を入れると丸1日かかります。
ナビアプリが、県道や林道を通る近道(たとえばシビウ~オバルシア・ロトルルイ間)を提案することがあります。高速道路と国道から外れないでください。レンタカー会社のレンタル条件では未舗装路の走行は認められていません。
レンタカーを予約
受け取り場所と日程を選ぶと、利用できる車と料金が表示されます。
車を受け取る場所
ブカレストから。 ブカレストの営業所、アンリ・コアンダ空港(オトペニ)、バネアサ空港が、トランスファガラシャンに最も近い受け取り場所です。予約フォームで返却都市を選べるのも、これらの受け取り場所だけです。受け取りの詳細はブカレストのレンタカーのページをご覧ください。
ブカレストで受け取る場合、予約フォームでは2つの道路に近い返却都市も選べます。
- シビウ(Sibiu):トランスファガラシャンを南から北へ越える場合
- アルバ・ユリア(Alba Iulia):セベシュで終わるトランスアルピナを走った後
- ピテシュティ(Pitești)とラムニク・ヴルチャ(Râmnicu Vâlcea):2つの道路へ向かう途中
- ブラショフ(Brașov):トランスファガラシャンの後、DN1をさらに東へ進む場合
ご希望の日程で選んだ都市に返却できるかどうかは、検索結果に表示されます。乗り捨て料金は、予約を送信する前に料金明細に表示されます。Car-Rentals.roではオンラインでのお支払いはなく、お支払いは車の受け取り時にレンタカー会社へ行います。保証金用にクレジットカードが必要です。使えるカードは、下の「レンタカー会社のレンタル条件の要点」でご確認ください。
受け取りと返却の受付時間はレンタカー会社が定めています。時間外はご依頼に応じてのみ対応し、追加料金がかかります。受付時間と料金は、条文番号とあわせて下にまとめています。トランスファガラシャンを1日かけて走った後にシビウで返却する場合は、受付時間が終わる前に到着するよう計画してください。
クルジュ=ナポカから。 トランスアルピナの北の起点セベシュは、クルジュ=ナポカの営業所から約125kmです。クルジュ=ナポカで受け取る場合、現在、予約フォームには別の返却都市がないため、車はクルジュに戻す計画を立ててください。
山岳道路の運転
- ヘアピンカーブと長い坂道。 急カーブではゆっくり走り、先が見えない場所では追い越しをせず、下り坂ではブレーキが過熱しないよう低いギアを使ってください。標識の制限速度を守りましょう。
- 天候の急変。 CNAIRによると、標高の高い場所では夏でも急な天候の変化で視界が悪くなることがあります。速度を調整し、ふもとが暑くても暖かい服を用意してください。
- 路上の落石。 大雨の後は、斜面から石や土砂が道路に流れ出ることがあります。CNAIRは、トランスアルピナのウルデレ峠(Pasul Urdele)付近でこうした状況を報告しています。
- クマなどの動物。 CNAIRによると、トランスファガラシャンでは道路の近くにクマがよく現れます。写真を撮るためであっても近づかず、餌を与えず、当局に通報してください。クマへの餌やりは禁止されており、違反行為です。山ではほかの動物が道路にいることもあるので、速度を控えめにしてください。
- 明るいうちに。 標高の高い区間は日中に越えるよう計画してください。CNAIRが定める通行時間により、夜は通行できなくなることがあります。
- 停車。 停車は駐車場や指定された場所でのみ行い、車道上やカーブでは絶対に止まらないでください。駐車料金がかかる場合は、お客様のご負担です。
- 緊急時と故障。 緊急時は112に電話してください。機械的な故障の際は、レンタカー会社がルーマニア国内でロードサービスを提供します。パンク後のタイヤ修理や液類の補充は含まれません。車の緊急連絡先はサポートページに掲載しています。
燃料:上り始める前に給油を
- トランスファガラシャン: 南からはクルテア・デ・アルジェシュで、上り始める前に給油してください。北からはDN1との分岐点に近いカルツィショアラで給油してください。その間の山岳区間にはガソリンスタンドがありません。
- トランスアルピナ: 南から出発する場合はノヴァチで、北から出発する場合はセベシュかシュガグ(Șugag)で給油してください。その間の標高の高い区間にはガソリンスタンドがありません。
- ルール: 燃料代はお客様のご負担で、返却時にどれだけの燃料が必要かは、下にまとめたレンタカー会社のレンタル条件に定められています。車がどの燃料を使うか確認してください。同じ条件により、燃料の入れ間違いはどの補償の対象にもなりません。
山岳道路についてのレンタル条件
山岳道路のルールは、車をお渡しするレンタカー会社のレンタル条件によります。注意すべき点は次のとおりです。
- 一般交通に開放された舗装道路のみ。 レンタカー会社のレンタル条件では、車道以外の場所、未舗装路、一般交通が閉鎖された道路、冠水した場所、車を損傷する危険の高い道路区間を走ることはできません。違反した場合は、選んだ補償にかかわらず修理費の全額をお客様が負担します。
- 林道や農道は不可。 公道を外れることや、道路交通を目的としない道路を使うことは、同じ条件により車の過度な使用とみなされます。
- ホイール、タイヤ、下回り。 ホイール、タイヤ、車の下側の部品(サイドシル、アンダーガード、オイルパン、排気系)の損害は、レンタカー会社のレンタル条件により、選んだ補償にかかわらず全額お客様のご負担です。路面の穴や石は避けて走ってください。
- 動物と衝突した場合は、すぐに警察に連絡してください。動物との衝突を含む車の損傷は、レンタカー会社のレンタル条件と、選んだ補償のルールに従って請求されます。
- 走行距離。 走行距離の上限と超過分の料金はレンタカー会社が定めています。1回の旅行で両方の道路を走りたい場合は、この制限を考えてレンタル日数を選んでください。
- スノーチェーン。 ご依頼に応じて、レンタカー会社はスノーチェーンも追加料金でレンタルしています。予約の際、選んだ車に用意されていれば「スノーチェーン」のオプションとして表示されます。雪、氷、霜(凍結)で覆われた道路では、車に冬用タイヤが必要です。
- ロヴィニエタと罰金。 道路利用料ロヴィニエタ(rovinietă)が料金に含まれるかどうか、レンタル中に科された罰金を誰が払うかは、レンタカー会社のレンタル条件に定められています。
これらのルールはすべて、条文番号とあわせて下の「レンタカー会社のレンタル条件の要点」にまとめています。全文はレンタル条件でご確認いただけます。
公的な情報源
- 「Transfăgărășanul și Transalpina s-au închis de astăzi, 20.10.2025!」(2025年10月20日、両道路の高所区間を閉鎖)、CNAIR(ルーマニア語)cnadnr.ro
- 「S-a redeschis circulația rutieră pe Transfăgărășan (DN 7C)!」(2026年6月12日、トランスファガラシャン再開)、CNAIR(ルーマニア語)cnadnr.ro
- 「Programul de circulație pe Transalpina (DN67C) se modifică începând de sâmbătă, 26 septembrie!」(2026年9月26日からのトランスアルピナの新しい通行時間)、CNAIR(ルーマニア語)cnadnr.ro
- トライアスロン「TRANSFIER 2026」に伴うトランスファガラシャンの通行止め、CNAIR(ルーマニア語)cnadnr.ro
- ウルデレ峠付近のトランスアルピナの通行困難(2017年)、CNAIR(ルーマニア語)cnadnr.ro
- 吹雪後のノヴァチ~ランカ間DN67Cの通行(2019年1月)、CNAIR(ルーマニア語)cnadnr.ro
- CNAIRのプレスリリース、山岳道路の閉鎖と再開を含む(ルーマニア語)cnadnr.ro
- 国道・高速道路の道路状況:道路情報プラットフォーム、CNAIR(ルーマニア語)dispecerat.andnet.ro
- Infotrafic、ルーマニア警察(ルーマニア語)politiaromana.ro
情報源は2026年10月9日に確認しました。